超硬工具コーティング前処理

ウェットブラストによる超硬工具のコーティング前処理は、表面の研磨カスや離型材を除去し、コーティングの密着性を向上させるための前処理です。

処理のポイント

  1. 工具や型の表面についた離型材、油、酸化物などのあらゆる材質の汚れを、最表面のみ削り取り洗浄・除去可能。
  2. 遊離砥粒によるパルス加工のため、超硬表面へのダメージを抑えた処理が可能。
  3. 複雑形状の物も均一に処理可能。

コーティング前処理の特長(超洗浄力)

  1. 工具や型の表面についた離型材、油、酸化物などのあらゆる材質の汚れを最表面のみ削り取り洗浄・除去可能
  2. 表層の研削により、均一な材質の母材地肌を表面に出す

従来工法の問題点

1.洗浄工程2.粗化・研削工程
ケミカル洗浄
  • 油、酸化膜、離型材など材質の違う汚れには、対応する薬品の選択が必要。
  • 強固に付着した汚れが取りきれない。
  • 濃度・温度などの液管理や、安全管理などが難しい。
  • 薬品使用による作業環境の悪化。
物理的研磨
  • 三次元のある形状の加工が難しい。
  • ブラシが磨耗するため自動化が難しい。
ドライブラスト
  • 研磨材が表面に残る可能性が高い。
  • 小さい研磨材が使用できないため小さいR付けが不向き。

解決法(ウェットブラスト工法は・・・)

  1. 表面をサブミクロンレベルで削り、様々な材質の汚れごと除去するため完全洗浄できる。
  2. 薬品を使用しない物理洗浄工法で、環境にやさしい。
  3. 微粒子が表面の凹凸に沿って処理を行うため、均一な洗浄ができる。
  4. 遊離砥粒加工で対象物にスクラッチ傷を発生させない。
  5. 水が表面を冷却しながら加工するため、熱変質を起こさない
  6. 水が粒子や汚れを洗い流しながら洗浄するため、汚れのくい込みや残渣がない

コーティング前洗浄のプロセス

※画像をクリックすると拡大します。

コーティング前
■コーティング前
ウェットブラスト処理後
■ブラスト処理後
コーティング後
■コーティング後

用途・適用製品例

用途適用製品例
  • イオンプレーティングやスパッターなどのPVDの後洗浄
  • プラズマCVDの前洗浄
  • スローアウェイチップ
  • ドリル
  • エンドミル ...etc

関連装置例RBI-105

超硬工具処理用ウェットブラスト装置「RBI-105」

特長

パレットにセットされた小物部品の表面処理を行う自動加工セル装置。パレットにセットされたワークをつかみ、ブラスト部に移動して処理し、その後パレットに戻す機構。

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