ウェットブラストとサンドブラストの比較

ウェットブラスト(湿式ブラスト)とサンドブラスト(乾式ブラスト、ドライブラスト)とは、研磨材を衝突させて表面を加工する点は同じですが、水・圧縮エア・研磨材の3つを使うウェットブラストと研磨材・圧縮エアの2つを使うサンドブラストとは、主に洗浄力、研削力、粉じん発生などの点が異なります。

ウェットブラストは水が入っているため、洗浄度が高く美しい質感に仕上がりますが、加工力が比較的弱く厚い塗装の剥離などは時間がかかります。
サンドブラストは比較的大きい研磨材を使うため加工力が高くすばやく表面を加工できますが、脱脂などの効果がなく仕上がりもつやのない質感となります。

サンドブラスト
ウェットブラスト
粉じんの発生粉じん作業に該当
室外に漏れ出て粉じん爆発のおそれもあるため、集塵機などが必要
粉じん作業にならない
粒子は水に混ざるため、室外に飛び出し飛散することはない
脱脂効果なし
脱脂が必要な場合には、前処理として脱脂工程が必要
脱脂可能
さらに、表面を瞬時に水膜が覆うため、油の再付着がない
粒子の残渣埋め込み残留が多い
粒子が粒子を打ち込む現象が発生する
埋め込み残留が少ない
加工後の粒子は水によりすぐに洗い流される
粒子サイズ直径50μm以上
微粒子は空気抵抗の影響で対象物まで到達しにくいため、粒子を大きくしたりノズル径を絞る必要がある
直径50μm以下も使用可能
粒子は水と混ぜ合わせて投射されるため、空気抵抗の影響が少なく、微粒子も大量に投射可能
加工力ウェットブラストに比べ強い
処理エア圧0.5~1MPa以上
サンドブラストに比べ弱い
処理エア圧0.2~0.4MPa程度
加工粒子量ウェットブラストに比べ少ない
空気抵抗により細かい粒子が表面まで届かないため、粒子個数が少ない
サンドブラストに比べ多い
水に混ぜて投射されるため、大量の粒子が高い密度で投射される
処理ムラムラがでやすい
投射がまばらで加工力が強いため、隙間のある加工痕ができやすい
ムラがぼかしやすい
投射が高密度で加工力が低いため、きめ細かい処理がしやすい
エア消費量ウェットブラストに比べ少ないサンドブラストに比べ多い
350L~670L毎分程度必要(ココットの場合)
静電気静電気を帯びる
摩擦により、対象物表面に静電気が発生
静電気を帯びない
電気は水に逃げるため、静電気が発生しない
熱の発生対象物に熱が発生
粒子がこする摩擦により、対象物は熱を持つ
対象物に熱を持たない
水で常に冷却されるため、対象物は常温のまま

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