ウェットブラストは、溶接やレーザー加工、ワイヤーカットなどの焼けをキレイに、あっという間に除去する、中~小型部品の焼け取りに適した処理工法です。
物理的な工法なので、アルミ・SUS・鉄など材質を選ばずにお使いいただけます。

溶接やレーザー加工、ワイヤーカットなどは、処理後に焼け(スケール)が発生し、外観の変化だけではなく、腐食などを引き起こす原因となります。 通常、焼けは電解研磨、酸洗、ブラシなどによる研削などで取り除きますが、処理時間、安全性、仕上がりなどに課題があります。

溶接焼け取りのこんなことでお困りではありませんか

  1. 処理時間
    ・手作業の場合、複雑な部位や奥まった部位に手が入りにくく効率が悪い。
    ・薬剤による処理の場合、反応時間がかかる。
  2. 安全性
    ・酸洗いの場合、有機溶剤を作業者が吸引する恐れがある。
    ・SUSを電解研磨した場合、溶けだしたクロムが6価クロムになる場合がある。
  3. 仕上がり
    ・酸洗いの場合、焼けの質により、ムラが発生することがある。
    ・電解研磨の場合、部品の形状により、処理の効果が安定しない。

そういったお悩みをお持ちの方に……

ウェットブラストによる焼け取りをお試しください!!

ウェットブラストによる焼け取り

処理イメージ

処理例-SUS部品

メカニズム

ウェットブラストによる焼け取りの原理

ウェットブラストは遊離砥粒を表面に吹き付けるブラスト処理の一種で物理的に溶接焼けを取り除きます。
一般的な乾式のブラストと異なり、研磨材を水と混ぜ、圧縮エアで霧化して投射されます。
研磨材の粒子サイズは一般的なブラスト粒子の1/2~1/3程度であり、この微細な研磨材が表面を薄皮一枚で削り、表面の焼けを削り取ります。1秒間に噴射される粒子の数は、何千万個にものぼり、この大量の粒子が表面に発生した焼けを細かく削り取っていきます。

ウェットブラストの特長

  1. 強固な焼けも、一瞬で除去

    ウェットブラストは流量が多く、大量の微粒子が対象物に衝突して細かく表面を削り取ることで、強固な焼けも一瞬で取り除けます。

    ボルトのサビ取りサンプル
    メディブライト処理用研磨材

    焼け取り用研磨材 ジルコニアビーズ

    焼け取りで使う研磨材は、ジルコニアと呼ばれるセラミック製で細かいため、緻密な質感の表面を形成します。また、粒子の表面にこぶのような突起があるため、従来よく使われるグラスビーズに比べ、研削力が高く、仕上げと除去が同時にできる研磨材です。
    ジルコニアビーズを詳しく見る

  2. 物理的で環境にやさしい

    ウェットブラストは薬品を使わない処理のため、有害な物質や廃棄物を出しません。湿式環境のため粉じんもほとんど発生せず、作業環境も良好です。
    また、弊社のウェットブラストシステムは循環式のため、水の使用量も抑えられます。

  3. 表面を傷めず、美しい仕上がり

    パウダー状の微細な楕円形粒子を使用することで、サビ取り後は美しい金属地肌の半光沢表面になります。

    パイプ部品の処理サンプル
  4. 複雑形状部品の焼け取りに最適

    水と粒子が手の届きにくい隙間や溝にも入り込み、きれいに焼けを落とします。

  5. 金属の材質を選ばない

    薬品とは違い粒子が表面を削り取るため、材質を問わずに焼け取りがおこなえます。

  6. 脱脂、洗浄が同時にできる

    表面を研磨材が薄く削り取った後、水が洗い流すため、表面の油分やほこり、研磨材などのごみの残りがほとんどなくクリーンな状態となります。

焼け取り方法の比較

手作業(ヤスリ、サンダーなど)酸洗い電解研磨ウェットブラスト
安全性
加工時間
作業の簡単さ
導入の手軽さ
仕上がり
大物ワーク対応
複雑形状対応
コスト

処理事例

よくある質問

  • 焼け取りで表面はどれくらい削れますか?
    焼け取りに使用している研磨材ジルコニアビーズは、平均100μm程度の大きさです。ウェットブラストによる削れ量は研磨材直径の1/20~1/50のため、削れ量はわずか数μm程度です。
  • 焼け取りの前に脱脂や汚れを取り除く必要がありますか?
    ウェットブラストには焼け取りと脱脂、洗浄を同時に行う効果があります。
    噴射された研磨材が表面を油や汚れごと薄皮一枚削り取ることで、焼けと同時に油や汚れも取り除きます。
  • ステンレスだけではなく、鋼やアルミ、もしくは異種材料間の溶接で発生した焼けも落とせますか?
    ウェットブラストは研磨材が表面を削り取る物理的な加工法のため、ステンレス、アルミやチタンなどの対象物の材質によらず、サビを取り除くことができます。
  • 溶接だけではなく、レーザー加工やワイヤーカット後の焼けなども除去できますか?
    ウェットブラストは研磨材が表面を削り取る物理的な加工法のため、処理方法の違いにより発生した焼けの種類を問わずに除去できます。
  • 除去後にシミや液だれなどは発生しませんか?
    ウェットブラストは薬品を使用しない物理的な加工法のため、酸洗など薬品を使用した焼け取りで発生しがちなシミ、液だれ、酸荒れ、変色などは発生しません。
  • どのくらいの時間で焼けを取り除けますか?
    ウェットブラストは粒子が水と一緒に投射されるため、空気中に舞い散ることなくすべての粒子が対象物に届き、焼けを起こした部分を削り取ります。大量の粒子が対象物表面を削りとるため、驚くほど速く焼けが取り除けます。詳しくは処理事例をご覧ください。

ウェットブラストは材質を選ばず、手早く、簡単、安全に焼けを落とします。是非ご検討ください。

小~中型溶接部品の焼け取りに最適!
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