40年以上にわたり、自動車業界では「品質を安定させるためには設備が複雑になるのは当然」という考え方が一般的でした。
特に防振ゴム金具の前処理工程では、脱脂・表面粗化・リン酸化成処理といった複数の工程を高い再現性で実現するため、多くの設備やエネルギーが投入されてきました。
その中で、40Lウェットブラスト+リン酸化成処理装置(WBP)は、高品質な接着性能を実現する代表的なシステムとして長年活躍してきました。
しかし近年、製造業を取り巻く環境は大きく変化しています。
エネルギー価格の上昇、カーボンニュートラルへの対応、そして設備の省スペース化や省メンテナンス化。
いま求められているのは、「品質を維持すること」だけではなく、「いかに少ないエネルギーで同じ品質を実現するか」という視点です。
そこでマコーが新たに提案するのが、圧縮空気を使用しないウェットショットブラスト(WSB)です。
本シリーズでは、長年使われてきたWBPと比較しながら、WSBがもたらす新たな価値についてご紹介します。
現在多くの現場で採用されているWBPとは、どのようなシステムなのか。次のセクションでは、その特長について振り返ります。
冒頭でお伝えした、新たな選択肢である「ウェットショットブラスト(WSB)」を理解するためには、まず現在広く採用されている、40Lウェットブラスト+リン酸化成処理装置(WBP)について振り返る必要があります。
自動車部品、とりわけ防振ゴム金具の分野において、WBPは長年にわたり安定した品質を支えてきました。
脱脂洗浄から表面粗化、リン酸化成、水洗、乾燥までを一貫して行うこのプロセスは、量産現場において「品質」と「再現性」を両立する完成されたシステムとして、多くのお客様に採用されてきました。
しかし現在、製造現場を取り巻く環境の変化により、この完成された仕組みに対して見過ごせない変化が起きています。
では、その変化とは具体的に何なのでしょうか。次のセクションでは、近年の製造業が直面しているエネルギー課題について見ていきます。
ウェットブラスト(WB)は、水・投射材に加え「圧縮エア」を用いて加工を行う工法です。
この圧縮エアのために、大型コンプレッサー設備・電力消費の増大・設置スペースの確保、といった「付帯コスト」が発生しています。
そして近年、製造業に求められているのは単なる品質のみではなく、CO₂排出削減・電力使用量の最適化・設備の簡素化、といった「環境×経済性」の両立です。
マコーは「コンプレッサーレス化」と「CO₂削減」の2つの目標を達成するため、ウェットショットブラスト(WSB)の開発を進めてきました。
では、WSB(ウェットショットブラスト)はどのような原理で加工を行い、どのような特長によってこれらの課題を解決するのでしょうか。
この新工法では、
といった特長を持ちます。
さらに従来のWBPと比較した場合、
といった大きなメリットが確認されています。
品質を維持しながら、エネルギー使用量やランニングコストの削減を実現できることから、WSBは新たな表面処理技術として注目されています。
WSBの仕組みや導入メリットについて、より詳しく知りたい方のために資料もご用意しております。
これまで40Lウェットブラスト+リン酸化成処理装置(WBP)は、防振ゴム金具の前処理工程において高い品質と再現性を実現し、多くの量産現場を支えてきました。
一方で近年は、品質だけでなく、CO₂排出量の削減や電力使用量の最適化といった環境・エネルギー面での取り組みも重要なテーマとなっています。
そうした背景の中で誕生したのが、圧縮空気を使用しないウェットショットブラスト(WSB)です。
従来のウェットブラストが持つ表面処理技術を活かしながら、コンプレッサーレス化による省エネルギー化を実現することで、新たな選択肢として注目されています。
次回は、「WBとWSBの違い」をテーマに、品質やランニングコストなどを比較しながら、それぞれの特長について詳しくご紹介します。
現在の設備や生産条件によって、最適な処理方法は異なります。
マコーでは、お客様の工程や課題に応じたご提案を行っています。