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WBとWSBは何が違うのか? - WSB② エアかインペラか、投射原理の選択 -

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WBとWSBは何が違うのか? - WSB② エアかインペラか、投射原理の選択 -

1回は、ウェットブラスト+リン酸化成処理装置(WBP)で脱脂洗浄から表面粗化を担うウェットブラスト(WB)に代わる新しい選択肢として、WSB(ウェットショットブラスト)について簡単に紹介しました。

今回は、少し踏み込んでWB(従来)とWSB(新技術)の違いを、原理・品質・コストの観点から整理します。
  



1.投射原理の違い - エア式 vs インペラ式

従来のWBは、水と投射材を混合したスラリーに圧縮エアを混合し、スラリーを高速かつ分散させた噴流にして投射します。
一方、WSBは全く異なり、インペラ(回転体)を使い、スラリーを遠心力で加速・投射します(圧縮エアを使用しない方式)インペラでスラリーを広範囲に分散するため、WBに対して短時間に広い面積が処理できるという特長があります。

図で表すと以下のようになります。

「インペラ式で本当に品質は維持できるの?」「投射原理が異なると、処理品質も変わってしまうのでは?」と思われる方も多いかもしれません。
次のセクションでは、実際の比較データをもとに、WBとWSBの品質やエネルギー性能を比較していきます。




2.品質は本当に同等か?そしてエネルギー等は削減できるのか?

「インペラ式になると処理品質が変わるのではないか」という疑問を持たれるかもしれません。
結論から言うと、WSB(インペラ式)はWB(エア式)と同等レベルの処理品質を維持しながら、エネルギー消費やランニングコストを大幅に削減できることが確認されています。

実際の比較結果を以下に示します。

比較結果から分かるように、WSBはWBと同等の表面品質を実現しながら、

  • 処理時間を約40%短縮
  • 圧縮エアをほとんど使用しない
  • 消費電力を約3分の1に削減
  • 年間ランニングコストを約300万円削減(条件による)

などのメリットがあります。
特に圧縮エアは工場内でもエネルギー消費の大きな割合を占めるため、エア使用量を大幅に削減できることは、省エネやカーボンニュートラルへの取り組みにもつながります。


このようにWSBのメリットは、処理性能だけでなく、省エネ性能が高いことが挙げられます。
次のセクションでは、この省エネ性能に焦点を当て、WSB導入による付加価値について見ていきます。


3.WSB導入による付加価値

WSBでは圧縮エアをほとんど使用しないため、大型コンプレッサー設備への依存を大幅に低減できます。
その結果、コンプレッサー本体や周辺機器の定期点検・オーバーホールなどのメンテナンス負荷や、それに伴う保守費用の削減が期待できます。

また、エア配管や付帯設備を簡素化できるため、工場全体の設備構成をシンプルにできるほか、設置スペース(フットプリント)の削減にもつながります。
さらに、設備点数が減ることで故障リスクや管理工数の低減も期待でき、設備全体の維持管理を効率化できます。


WSBの仕組みや導入メリットについて、より詳しく知りたい方のために資料をご用意しておりますので
お気軽にお問い合わせください。担当営業より資料をご案内いたします。

4.まとめ

項目 WSB(新技術) WB(従来)
投射方式 インペラ式 エア式
品質 〇(従来と同等) 〇(量産品質)
エア 不要 必要
電力 低(従来の約1/3)

WSBは、圧縮エアを使用せずにWBと同等の量産品質を実現するとともに、消費電力やランニングコストの削減にも貢献する新しいウェットブラスト技術です。
一方で、すべての用途でWSBが最適というわけではありません。ワークの形状や材質、生産量、処理目的によっては、従来のWBが適しているケースもあります。

マコーでは、お客様の加工目的や生産条件を踏まえ、WB・WSBの両方の技術を保有するメーカーとして、最適な表面処理方法をご提案いたします。
「自社のワークにはどちらが適しているのか知りたい」「省エネやランニングコストを改善したい」
など、ご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。


現在の設備や生産条件によって、最適な処理方法は異なります。
マコーでは、お客様の工程や課題に応じたご提案を行っています。