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塗装剥がし

 
簡単ウェットブラスト

剥離剤は不要です。ウェットブラストによる“塗装剥がし”

鉄などの表面は、意匠および防錆や耐候性を向上させるなどの目的のために塗装されており、その塗膜は自動車などでは下塗り、上塗りを併せて100μm程度の厚さで塗装されています。塗装は、一般的には剥離剤等の薬品やサンドペーパー、バフ等による研削により取り除かれますが、形状が複雑なほど塗膜を均一に剥離するのはとても難しく手間がかかります。さらに、樹脂材料に付着した塗料は剥離剤などの薬品も使用できず、除去が非常に困難です。

この塗装を短時間できれいに剥離することのできる驚きの表面処理工法“ウェットブラスト”をご紹介いたします。
ウェットブラストは、金属や樹脂などの対象物の材質に関わらず、表面に付着した塗料を均一に削り取り、同時に洗浄や脱脂を行うことで再塗装に最適な表面を創りだすことのできる画期的な表面処理工法です。

 

塗装剥がしのこんなことでお困りではありませんか?

● 時間がかかる ● 複雑形状の部品の剥離に手間がかかる ● 樹脂材質についた塗料の剥離が難しい

ウェットブラストが塗装剥がしのお悩みを解決します!!

 

ウェットブラストを使ったスチール缶の塗装剥離動画

飲料品のスチール缶をウェットブラストで塗装剥離してみました。角のあるアルミナ研磨材を使い、塗膜を削り取ることができました。鉄の地肌が露出し、梨地になっていることが確認できます。細かい研磨材を使ったので、梨地の凹凸も緻密なものになりました。

 

ウェットブラストによる塗装剥がし

ウェットブラストとは?

厚い塗料も素地を傷つけず剥離。
処理後の表面は、完全脱脂、洗浄されて
再塗装に最適な表面になります。


ウェットブラストのノズルから噴射されるのは、空気(コンプレッサーによる圧縮エア)、水、研磨材のみです。
ノズルから噴射される水にはごく細かい研磨材(粒子サイズは一般的なブラスト粒子の1/2~1/3程度)が混ざっており、この微細な研磨材が表面の塗膜を均一な量ずつ削り取ります。1秒間に噴射される粒子の数は、なんと何千万個にものぼり、この大量の粒子が表面に発生した塗料を細かく削り取っていきます。。

 

ウェットブラストによる塗装剥がしの特長

塗装剥がし

母材の表面をほとんど削らない

微細な粒子がやわらかい塗膜のみを削り取るため、母材の表面をほとんど粗しません。

塗装剥がし

金属や樹脂など材質を問わない

物理的な表面処理技術であるウェットブラストは、幅広い材質の塗装剥離にお使いいただけます。

塗装剥がし

複雑形状部品の塗装剥離に最適

微細研磨材が奥まった部位でも入り込み、処理を行います。

塗装剥がし

塗装剥離と同時に脱脂・洗浄ができ、再塗装に最適な表面を形成

水と研磨材により表面を処理するウェットブラストは、塗料だけではなく、油や汚れも同時に水が洗い流すことで再塗装などに最適な下地を作ります。

緻密でなめらかな処理表面

微細な楕円形粒子を使用することで、クリーンでなめらかな表面になります。

 

焼け取りで使う研磨材

ジルブラスト

ジルブラスト


ウェットブラストによる塗装剥離で使用される研磨材は、特殊なセラミック研磨材です。この研磨材はジルコニアと呼ばれる材質でできており、非常に硬くほとんど摩耗しません。そのため、従来のブラストで使用される研磨材に比べ非常に優れた耐久性を持ち長寿命なことから、研磨材の破砕はほとんど起こらず、交換頻度もグンと少なくなります。

  B-120
形状 球  
中心粒径 125μm-63μm
硬度 ロックウェル/50 - 65
比重 3.85
 

処理事例

ウェットブラストによる塗装剥がしサンプル

クラッチカバーの塗装剥離

寸法変化を避けるため中央右の穴内部に詰め物をし、ジルコニアビーズを使って表面の塗装剥離を行いました。

ウェットブラストによる塗装剥がしサンプル

オイルパイプの塗装剥離

ネジ山や他の部品との接合部である裏面にマスキングを行い、ジルコニアビーズを使って塗装剥離を行いました。

ウェットブラストによる塗装剥がしサンプル

クランクケースの塗装剥離

塗膜が厚かったため、研削力のあるジルコニアビーズB-120を使用して表面の塗装剥離を行いました。

 
 
 

よくある質問

Q

塗装剥離で母材表面はどれくらい削れますか?

塗装剥離に使用している研磨材ジルコニアビーズは、平均100μm程度の大きさです。ウェットブラストによる金属の削れ量は研磨材直径の1/20~1/50のため、表面の削れ量はわずか数μm程度です。また、塗装皮膜は自体は厚いもので100μm程度付着していますが硬度は低く、大量の硬いセラミックス粒子が衝突することで短時間で削り取ることができます。

Q

処理した後に表面はまたサビないの?

ウェットブラスト後の表面は完全にクリーニングされ活性化しているため、乾燥させるとすぐにサビが発生してしまいます。これを抑えるために、ブラスト液の中にサビ止めの防錆剤を入れこの液でブラストします。防錆剤の効果により、活性化した表面は防錆剤の膜で包み込まれサビの発生はある程度抑えられます。ただし、防錆効果は長くは続かないため、塗装やコーティングなどの防錆処理は必要になります。

Q

塗装剥離の前に脱脂や汚れを取り除く必要がありますか?

ウェットブラストには塗装剥離と脱脂、洗浄を同時に行う効果があります。噴射された研磨材が表面を塗膜と同時に油や汚れごと薄皮一枚削り取ることで、剥離、脱脂、洗浄がウェットブラストのみで行えます。

Q

どのくらいの時間で塗装を取り除けますか?

ウェットブラストは粒子が水に混ざり一緒にノズルから投射されるため、空気中に舞い散ることなくすべての粒子が対象物に届き、塗料を削り取ります。大量の粒子が対象物表面を削りとるため、驚くほど速く塗装が取り除けます。詳しくは処理事例をご覧ください。

Q

パウダーコーティングや発泡ウレタン塗装などの厚い塗装は剥離できますか?

ウェットブラストによる剥離は、削り取る対象物の厚さや硬さにより、処理時間が変わります。膜厚が厚い場合や塗料が硬い、もしくはゴムのように柔らかい場合には、剥離に時間がかかる場合があります。このような厚手の塗装を剥離する場合には、塗装された部品を剥離液に浸け、塗料がふやけてからウェットブラストを行うと短時間で剥離できます。

Q

鉄だけではなくアルミやステンレス、もしくは樹脂に施された塗装も落とせますか?

ウェットブラストは研磨材が表面を物理的に削り取る加工法のため、鉄、アルミ、ステンレスや樹脂などの対象物の材質によらず、塗膜を取り除くことができます。

Q

塗装を剥がした後の表面は荒れませんか?

ウェットブラストによる塗装剥離は、対象物表面に付着した塗料に研磨材を投射し、少しずつ削る物理的な加工法です。塗装のついた母材よりも研磨材が硬い場合には、母材ごと塗装が削り取られるため、剥離後の表面は梨地になります。

Q

ガラスコーティングなどの硬い被膜も剥離できますか?

剥離する被膜よりも硬い研磨材を使うことで剥離できます。
オムレットで使われるアルミナ研磨材は、セラミックスできているため硬くガラスコーティングの剥離も可能ですが、それよりも硬いセラミックスコーティングなどの剥離には時間がかかります。

Q

めっきも剥離できますか?

めっきの材質にも硬いもの、柔らかいもの、厚いもの、薄いものと様々な種類があり、その硬さや厚さによってウェットブラストで剥離できるものとできないものが存在します。
ウェットブラストで剥離できる代表的な柔らかいめっきには、金めっき、銀めっき、銅やすず系のめっきがあり、これ等はウェットブラストでも簡単に剥離が行えます。
除去しにくい硬いめっきには、電気ニッケルめっき、ニッケル‐コバルト合金めっきなどがあり、中でも硬質クロムめっきは、硬さがHv800~900もあるため、アルミナというセラミックス研磨材を使用してもほとんど剥離できません。
 
 

関連ページ

 

ウェットブラストは、剥離剤不要で表面を粗さず、複雑形状にも対応。再塗装などの前処理に最適な、塗装剥がし工法です。是非ご検討ください。

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