サビ取り

頑固なサビでもあっという間にきれいに落とす。ウェットブラストによる“サビ取り”
鉄などの金属表面を覆っている頑固なサビを、一瞬で簡単に取り除く方法があるのをご存知ですか?
ウェットブラストは、強固な錆をあっという間に取り除き、金属の美しい地肌を取り戻す表面処理工法です。
鉄やアルミ、銅などの金属は時間がたつと表面が酸化し、いわゆる”サビ”が発生します。発生したばかりであれば、ヤスリなどで磨いたり、こすったりすることである程度は落とせますが、時間がたち内部にまで浸食したサビや複雑な部位に発生したサビは、簡単に取り除くことはできません。
サビ取りのこんなことでお困りではありませんか?
● サビが頑固で取りきれない ● 薬品を使うと時間がかかる ● 形が複雑で奥のサビが取りきれない
ウェットブラストがサビ取りのお悩みを解決します!!
ウェットブラストを使ったボルトのサビ取り動画
六角ボルト表面に発生した頑固なサビを、ウェットブラストにより一瞬で落とします。溝内部のサビもネジ山を傷めることなく除去できます。バイク、自動車、機械設備などのオーバーホールやメンテナンスなどに利用できます。
ウェットブラストによるサビ取り

研磨材がサビごと表面を薄く削り取り、
同時に水で脱脂と洗浄を完了。
クリーンな表面を形成します。
ウェットブラストのノズルから噴射されるのは、空気(コンプレッサーによる圧縮エア)、水、研磨材のみです。
ノズルから噴射される水にはごく細かい研磨材(粒子サイズは一般的なブラスト粒子の1/2~1/3程度:0.25mm~0.05mm)が混ざっており、この微細な研磨材が表面を薄皮一枚で削り、サビを根元から削り取ります。1秒間に噴射される粒子の数は、なんと何千万個にものぼり、この大量の粒子が表面に発生したサビを細かく削り取っていきます。
ウェットブラストによるサビ取りの特長

強固なサビも一瞬で
数千万個の大量の粒子が対象物に衝突し、表面のサビを削り取ることで、強固なサビも一瞬で取り除けます。

サビ取りと同時に洗浄・脱脂
研磨材によりサビごと表面を削り取るウェットブラストは、油や汚れもサビと同時に除去できます。

接着に最適な表面をつくる
細かなディンプル形状の凹凸を作って表面積を増やし、濡れ性を上げ、完全に洗浄された表面にすることで接着に最適な状態にします。

美しい半光沢仕上げになる
パウダー状の微細な楕円形粒子を使用することで、サビ取り後は美しい金属地肌の半光沢表面になります。
表面をほとんど削らない
パウダー状の微細な球形粒子を使用することで、金属表面はわずか数μm(1μmは1/1000mm)しか削れません。ネジ山も潰さずに洗浄できます。
対象物の材質を選ばない
薬品とは違い粒子が表面を削り取るため、鉄、アルミ、銅など材質を問わずに錆落としがおこなえます。
複雑形状部品のサビ落としに最適
水と粒子が手の届きにくい隙間や溝にも入り込み、きれいにサビを落とします。
サビ取りで使う研磨材

ジルブラスト
ウェットブラストによるサビ落としで使用される研磨材は、特殊なセラミック研磨材です。この研磨材はジルコニアと呼ばれる材質でできており、非常に硬くほとんど摩耗しません。そのため、従来のブラストで使用される研磨材に比べ非常に優れた耐久性を持ち長寿命なことから、研磨材の破砕はほとんど起こらず、交換頻度もグンと少なくなります。
B-120 | |
---|---|
形状 | 球 |
中心粒径 | 125μm-63μm |
硬度 | ロックウェル/50 - 65 |
比重 | 3.85 |
処理事例

シリンダーのサビ除去
内部のピストン接触面等をマスキングし、シリンダーブロック表面に発生したサビを落としました。

ターボハウジングのサビ、汚れ除去
リビルド部品のターボハウジングの表面に付着したサビ、汚れを除去しました。

マフラー表面のサビ除去
表面のめっきが剥離しないようにするため、小さなガラスビーズを使い、低圧でサビのみを除去しています。
よくある質問
Q
サビ取りで表面はどれくらい削れますか?
Q
鉄だけではなく、アルミや銅に発生したサビも落ちますか?
Q
処理の後に表面はまたサビませんか?
Q
どのくらいの時間でサビを取れますか?
Q