ウェットブラストの特長
以下は、代表的なウェットブラストの特長です。
多様な研磨材が使用可能
さまざまな材質・形状・大きさの研磨材を使えますが、中でも、乾式ブラストでは投射が困難な微粒子(平均粒子径3μm)を扱えることは大きな特長です。これにより、対象へのダメージを極力抑えた、微細で緻密なブラスト処理が可能となります。
高いコントロール性、再現性
研磨材を粉体で扱う乾式ブラストに対して、ウェットブラストでは、スラリーと呼ばれる流体の状態で運用します。これが、ウェットブラストの高いコントロール性の理由です。表面粗さ、加工量を定量的に変化させることが容易で、かつ、再現性にも優れています。
粉塵・残渣が少ない
乾式ブラストで問題となる粉塵は、研磨材を流体運用するウェットブラストではほぼ発生しません。また、加工と同時に水が瞬時に研磨材を洗い流すため、加工対象物への研磨材残り(残渣)は極めて僅かです。加えて、研磨材を滞留させる静電気も、ウェットブラストでは発生しません。
薄物を処理できる
ウェットブラストの特性が最大限に発揮される処理対象の一つが「薄物」です。物質によって異なりますが、数十µmの薄さの対象を処理可能です。極めて小さな研磨材が使えること、当社独自ノズルによって圧力を大幅に軽減できることなどがその理由です。
添加剤による効果の追加
研磨材、圧縮エア、水のみで処理が行えるウェットブラストですが、そこに添加剤をプラスすることで、各薬品による効果を追加できます。例えば、防錆剤によって対象の酸化を遅らせたり、脱脂剤によって洗浄効果をさらに高めることが可能です。