LEDパッケージの薄バリ取り
加工内容
- 洗う
- 取る
- 削る
ウェットブラストによるLEDパッケージのフラッシュバリ除去
SMDチップ(表面実装型)のLEDパッケージについたバリや汚れを洗浄することで、リフレクター面の反射率低下を防ぎ、LEDチップ~ダイパット間の接点の保証が行えます。
この用途背景として、熱可塑性樹脂から熱硬化性樹脂へのLEDパッケージ材質の変化があります。
従来、LEDパッケージに使用されていた「熱可塑性樹脂」ではバリが発生しなかったのですが、新材料である「熱硬化性樹脂」へ変化したことで、耐熱性・耐光性が向上した半面、バリが発生するようになってしまいました。
そこで、発生する樹脂バリ除去の必要性から、ウェットブラストによる薄バリ(フラッシュ)除去工法が開発されました。
処理のポイント
- 大量の粒子が均一に表面に当たることで、バリの完全除去が行える。
- 遊離砥粒によるパルス加工のため、パッケージやリードフレームへのダメージを抑えた処理が可能。
- 洗浄効果と凹凸形成によるアンカー効果で、封止材の密着性向上が期待できる。
バリ取りに関する問題点
ウォータージェット処理では加工圧力が高く、パッケージの破損や樹脂とリードフレームの剥離が起こる。