切削工具のコーティング前処理
加工内容
- 洗う
工具へのコーティング密着強度を向上させ、
高品質な切削工具製造を実現します。
ウェットブラストは、コーティングの密着を阻害する汚れや異物、脆弱層などの要因をムラなく除去し、コーティングに最適な表面を形成します。またその際、刃先に余計なダメージを与えません。
ウェットブラストによる工具コーティング前処理
切削工具製造において、工具表面に付着してコーティングの密着を阻害する不純物を、ウェットブラストによって除去する接着前処理です。この処理により、工具表面のピュアな表面を露出させ、その後のコーティングの密着強度を大きく向上させることが可能です。
処理のポイント
- 切削工具や型の表面についた離型剤、油分、酸化物、脆弱層などのあらゆる材質の汚れを、最表面のみ削り取り、洗浄・除去可能です
- 遊離砥粒によるパルス加工のため、刃先へのダメージを抑えた処理が可能です
- 複雑形状の対象も、均一な処理が可能です
従来工法の問題点
| 洗浄工程 | 粗化・研削工程 | |
|---|---|---|
| ケミカル洗浄 | 物理的研磨 | ドライブラスト |
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ウェットブラストによる工具コーティング前処理の特長
- 表面をサブミクロンレベルで削り、様々な材質をその汚れごと除去します
- 薬品を使用しない物理洗浄工法です
- 微粒子が表面の凹凸に沿って処理を行うため、均一な洗浄ができます
- 遊離砥粒加工で、対象物にスクラッチ傷を発生させません
- 水が表面を冷却しながら加工するため、熱変質を起こしません
- 水が粒子や汚れを洗い流しながら洗浄するため、汚れのくい込みや残渣がありません
コーティング前
油や離型剤等の汚れ、組成の不均一なWC-Co不安定層等が表層に存在しています。
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ウェットブラスト処理
ウェットブラストが異物と不安定層を除去し、コーティングに最適な表面を形成します。
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コーティング後
接着を阻害する異物や熱変質がないため、ムラなく均一なコーティングが行えます。
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用途・適用製品例
| 用途 | 適用製品例 |
|---|---|
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処理事例
超硬チップの刃先ホーニング
処理前
ウェットブラスト処理後
ホブカッターバリ取り
処理前
ウェットブラスト処理後
処理前
ウェットブラスト処理後
装置例
ワークサイズや処理内容に合わせて、以下の装置をご提案します。
しかし本来、当社の装置は、用途と条件を御社工程に最適化する、自由設計が基本となります。全てのお客様に、最適な仕様をご提供するのが当社の基本方針です。
まずはワークの素材やサイズ、処理目的、設備条件などをご相談ください。当社専門担当がご対応させていただきます。
切削工具用装置
- 自動機
ワークを個別にハンドリングし、一個ずつ自動処理を行う、ワーク1個毎処理方式です。そのため、高い精度で対象を加工できる点が最大の特長です。ウェットブラストから、水洗、パレットセットまでを自動で行います。
切削工具用装置
- 自動機
ワークを個別にハンドリングし、一個ずつ自動処理を行う、ワーク1個毎処理方式です。高い精度で対象を加工できる点が最大の特長です。また、類似装置の「RBI-203」と異なり、刃先形状（K値）を自動制御できます。
切削工具用ライン生産方式装置
- 自動機
インライン化可能な、パレット搬送方式の工具用連続自動装置です。複数のワークをパレット単位で一括処理するため、高い生産効率が特長です。ウェットブラストから水洗、水切りまでを自動で行います。
切削工具用ライン生産方式装置
- 自動機
インライン化可能な、パレット搬送方式の工具用連続自動装置です。複数のワークをパレット単位で一括処理するため、高い生産効率が特長です。ウェットブラストから水洗、水切りまでを自動で行います。
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