薄膜のコーティング前処理
加工内容
- 荒らす

ウェットブラストによるコーティング前処理とは?
コーティング前処理としてウェットブラスト処理を利用すると、時間依存性のないナノレベルの精密な凹凸によるアンカー効果で、コーティングが強固に成膜できます。 ウェットブラストは物理的な加工のため、有機・無機の材質に関わらず幅広い材料にお使いいただけます。
ウェットブラスト 4つの特長
- 時間依存性なし 表面積拡大による濡れ性改善のため、時間依存性がありません。
- 変質なし 熱が発生せず、変質や変形を起こしません。
- ナノアンカー形成 ナノレベルの微細凹凸を形成し、アンカー効果が期待できます。
- 高速一括処理 他の表面エッチング工法よりエッチングレートが大きく、短時間で目的のエッチング量を得られます。
ウェットブラスト 処理イメージ
ウェットブラストとは、水と研磨材の混合液を圧縮エアで高速に噴射し、表面を洗浄・加工・改質する技術です。湿式処理のため微細な研磨材を使える特長があり、汚れや異物とともにワーク表面を削りながら微細凹凸を形成することを得意としています。 さらに、薬品を使用しないこの技術はエコで環境にもやさしく、産業廃棄物の削減にも効果を発揮します。

ウェットブラストの洗浄力の評価
ウェットブラストによる洗浄性を評価するため、表面上の炭素濃度を測定しました。
未処理表面とウェットブラストによる洗浄を施した表面を比較した結果、表面の炭素(コンタミなど)量が減少することが確認できます。
未処理表面とウェットブラストによる洗浄を施した表面を比較した結果、表面の炭素(コンタミなど)量が減少することが確認できます。

処理事例
ガラス×SiO2コーティング
フッ酸などのケミカルエッチングを使用しない物理的な加工により、ガラスを曇らせない緻密な凹凸面を形成することで、クラックなどのダメージを与えずにコーティングの密着性を向上させます。
<碁盤目試験結果>

<碁盤目試験結果>


- 処理条件
研磨材:アルミナ多角形
エア圧力:0.20MPa
SUS×TiNコーティング
<スクラッチ試験結果>




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