棒鋼材の酸化スケール除去
加工内容
- 取る
- 削る
ショットブラストや酸洗を代替する、
クリーンで高精度な酸化スケール除去。
ウェットブラストによる「棒鋼材の酸化スケール除去」は、スラッジ・廃水が大量に発生する「酸洗」や、処理ムラの起こる「ショットブラスト」を代替し、緻密で均一な加工と、高品質な製品の安定生産を実現します。
現工法の問題点
ショットブラストやピーリング、酸洗等による酸化スケール除去において、以下のような課題をお持ちではないですか?
ショットブラスト
処理にムラがあり、酸化スケール残りが発生するため、仕上げ工程には使えない。また、研磨材の打ち込みによる、棒鋼表面へのスケール埋めこみが起こりがち。
ピーリング
接触型加工であり、ツール自体が摩耗する。また、芯ブレの可能性もあり、同品質の生産、均一な厚さでの処理が苦手。さらに、比較的取り代が大きくなりがち。
酸洗(ケミカル処理)
ワーク同士の接触部に、処理ムラが発生するケースがある。また、反応によるスラッジや排水が大量に発生する。さらに、処理に比較的時間を要するため、大量の在庫確保が必要となる。
ウェットブラストによる棒鋼材の酸化スケール除去
当社のウェットブラスト装置は、緻密で均一な加工と高いコントロール性が特長です。
ショットブラストのような加工ムラもなく、また、加工時には水が表面を洗浄するため、研磨材の埋め込みも大幅に軽減できます。
さらにウェットブラストは、ツールが摩耗しない非接触加工です。高いコントロール性を活かし、常に同じ加工力で、同品質の製品を安定生産できます。
ウェットブラストを適用した工程例
ウェットブラストのメリット
ショットブラスト、酸洗などの従来工程を、ウェットブラストで代替した場合の主なメリットは以下となります。
完全自動化が容易
スケールの除去、水洗・水切りまでを、当社装置はコンパクトに一体化できます。一例となりますが、前工程の圧延から、引抜、切断までをインライン化可能です。
工場環境を改善
ショットブラストのような、熱、粉塵はありません。また、酸洗のような周辺腐食、異臭も発生しません。クリーンな環境での作業が行え、かつ、廃棄物も大幅に削減可能です。
多様な材質に対応
ウェットブラストは、物理的な加工による処理です。合金鋼、炭素鋼、ステンレスなど、素材ごとの耐薬品性に影響されず、様々な対象物の酸化スケール除去が行えます。
装置例
ワークサイズや処理内容に合わせて、以下の装置をご提案します。
しかし本来、当社の装置は、用途と条件を御社工程に最適化する、自由設計が基本となります。全てのお客様に、最適な仕様をご提供するのが当社の基本方針です。
まずはワークの素材やサイズ、処理目的、設備条件などをご相談ください。当社専門担当がご対応させていただきます。
バー材用ウェットブラスト装置
- 自動機
棒状ワークの全周を、ムラなく高速に処理します。多品種ワークに対応可能。投入、ウェットブラスト、水洗、水切り、排出までを連続で行い、研磨材残留の少ない、クリーンなワークを排出します。